宝くじを使ったモチベーション管理、0円で100万円を得る可能性を買う(宝くじを買う行為は愚かなのか)
宝くじを買うことは愚か?
宝くじの払い戻し率の期待値は45%であり、確率的には1万円買っても4500円しか返ってこないことになっています。
宝くじは当たればでかい!
突然ですが宝くじの特徴を利用して富を生み出す方法のご提案をしたいと思います。宝くじの特徴は「1枚200円のスクラッチくじ注1を買った場合、損失は200円と限定的なのに対して利得は100万円となることもあり得る」という非対称性にあります。ダウンサイドよりアップサイドが遥かに大きいのです。
1回200円の損失を消す!0円で100万円獲得の可能性を買う!
しかしまだダウンサイド、つまり1回200円の損失が存在しています。1回あたりの損失は200円ですが試行を繰り返していくと(宝くじを沢山買うと)損失は膨らみます(当たり前です...)。人生からダウンサイドを減らしましょう注2。どこから200円を持ってくるか。未来から持ってきましょう。
手順
①未来において200円以上の価値を生み出しそうな行動をする。普段ならしないような行動を。例えば「眠いけれど30分英語の勉強をする、簿記の勉強をする、上司をよいしょする、業務外のプログラミングをしてみる、早く出社して掃除をする、草履を温めておく」など何でもいいです。あなたにとって未来においてリターン200円を超えそうな行動ならば何でも。
②日付、未来において200円以上の価値を生み出しそうな行動、生み出された価値(200円)を適当な紙に書いておく。エクセルに入力するとそれっぽくなります。200円生み出してる感をどれだけ出せるか、自分に思い込ませられるかが勝負です。私はルーズリーフ、スクラッチくじ、その残骸(外れくじ注3)をクリアファイルに入れて手書きしています。エクセルだとこんな感じ
③ワクワクしながら実質0円で手に入れた宝くじを削る。
原理の図解
x枚目に100万円の可能性注4があるものの、試行を繰り返すたび(宝くじを買うたび)に200円の損失を出していました。
ここで未来において200円の価値のある行動をすると、
「なっなんだってー!0円で100万円を得る可能性を買っていることになるではないか!」
となりました。
未来に繋がる行動をどう生み出すか
狙いは主に2つです。
1つ目は大きな報酬がもらえる可能性は行動を生起させやすいのではないかということ。実際の確率が低いにも関わらず主観的な確率は高く感じてしまう(宝くじが当たりそうだと感じたり、飛行機が落ちるかもと感じるあれです、確率加重関数で検索してください)という人間の認知の歪みを利用します。
2つ目は未来において価値を生み出す行動であっても現在において一銭ももらえない行動はなかなか生起しないので、価値を可視化しさらに宝くじという報酬を付随させ行動を動機付けてあげるということをしています。
ピンチはチャンス!
「もうだめだ...」「辞めたい...」「帰りたい...」と思ったらチャンスです。ポケットのスクラッチくじを思い出して、あと少しだけ頑張って未来における200円分の価値を生み出しましょう。はい!よく頑張りました!あなたは0円で100万円を手に入れるチャンスを作り出しました。おもむろにスクラッチくじを取り出して削りましょう。この記事を書き終わったところで私も200円のスクラッチくじを削りました。この記事が200円分の価値を世界に生み出せばいいなと思って。ちなみにくじは外れでした...
注釈
1) 100円〜200円のスクラッチくじはその場(未来において100円〜200円以上の価値を生み出す行動をした直後)ですぐに削り結果がわかるのでオススメ。300円や500円の当選金額が1億を超える宝くじを使用する場合はバラで買って当選番号が発表された後に上記手順を実行してください。未来において300〜500円以上の価値を生み出す行動をした直後に適当に1枚くじを引いて番号を確認するとよいでしょう。
2) ナシーム・ニコラス・タレブ(2017)反脆弱性[上]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
3) 外れくじは束にしてとっておくといいかと。「外れて悲しい」ではなくて「こんなに沢山未来の価値を生み出してやったぜ、グフフ」と思えます。あたまおかしい
4) 1万円や5000円などの低中額が当たる可能性は便宜上省略しています。